試写会や先行上映とはどういうもの調べてみました。
試写会とは、一般公開に先立って観覧希望者を無料で招待し、数週間早く上映会を行うものです。多くの場合、出版社やテレビ局などのマスコミ、スポンサーと配給会社がタイアップして行い、映画関係者、マスコミ関係者、公募に当選した一般の人達が参加します。
試写会の目的は主に宣伝であり、試写会参加者による「口コミ」宣伝効果、あるいは試写会イベントをマスコミが取り上げる事による宣伝効果が期待できます。さらに、応募者の年齢、性別や職種などの傾向分析により、広告戦略に反映させる場合もあります。
試写会の申し込み方法は、これまでほぼ郵送のみでしたが、ネット社会の発展により、現在ではオンライン申し込みが増加し、試写会専門サイトも多数存在しています。しかし、オンラインや試写会専門サイトからの応募は、料金も手間もかからず比較的安易に申し込みがなされる場合が多く、当選しても参加しないケースが多いようです。
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先行上映とは、正式なロードショー公開日よりも前に映画館で特別に1日だけ上映する映画(試写会などではない上映)のことを指します。
先行上映は通常、ハリウッド大作映画で行われ、公開1週間前の土曜日に設定されます。公開2週間前なら先々行上映と呼びます。最近は、土日祝と設定されたり、公開直前の平日に行われることもあります。
以前は先行オールナイトと呼ばれ、通常の上映の最終回終了後、夜9時頃から翌朝にかけて一般料金で行われていました。その後、2001年頃から、通常の上映時間帯の日中に行われるようになり、それに伴って先行上映と呼ばれるようになりました。
先行上映は、特別興行として上映するため、レイトショー料金などのサービスプライスや割引券、特別鑑賞券、招待券が利用できない場合が多いようです。
全国公開などに先駆けて特定の劇場だけで公開される場合も先行する上映ということで先行上映と呼ばれることがあります。
ところで、先行上映の目的は何なのでしょうか?
映画の興行成績は、皆さんがご存知の通りオープニング記録の滑り出しが重要視されています。映画公開2週目のランキングが何位になるかが重要なのです。
そこで重要になるのが公開日から最初2日間の土曜日と日曜日です。この土日の2日間の興行成績が作品の運命を左右することになります。
実は、この2日間に先行上映の動員数を上乗せして計上できることになっており、より優位に興行成績を構成することができるわけです。また、先行上映をする映画は超対策や話題作の場合が多いので、上映までの話題づくりや盛り上がりの起爆剤としての効果も期待できるのです。逆に言えば、先行上映する映画はそれだけの力のある作品である必要があるということです。
先行上映の予約ができる映画館もありますので、人気作品で満席になる可能性があるようでしたら、問い合わせることをお勧めします。
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